麻里菜さん「地球子ども会議2005 
 −世界中の子どもたちが幸せになるためにー」でスピーチ


 「からばす9号」(2003年4月発行)に巻頭文をよせてくれた、川瀬麻里菜(足立学園大成中学校3年生)さんが「地球子ども会議2005 −世界中の子どもたちが幸せになるためにー」のスピーチコンテストで発表をしました。
 このコンテストには、435通の応募がありました。その中から、10名がスピーチを15名がフォーラム&平和宣言を7月9日の会議で世界に向けて発信しました。

 麻里菜さんが選ばれたと聞き、カラとしてもとてもうれしいです。

地球こども会議2005
 麻里菜さんとカラの出会いは、彼女が小学校6年生の時です。学校の総合学習の時間にNGOについて調べることになり、麻里菜さんの名前にちなんでマリ共和国を選んだことに始まりました。それがきっかけでカラ代表の村上が学校で講演をしました。麻里菜さんは、講演後にも本当の支援について考えるようになり、現在は自分にできることを実行し、将来への目標をしっかりと描き、がんばっている明るいお嬢さんです。(写真:マイクを持って挨拶をしている麻里菜さん)

     ● 皆さんにも当日のスピーチをHP上にてお届けします。 ●


「成長の糧となる貴重な出会い」
川瀬 麻里菜

 みなさんは、マリ共和国をご存知ですか。
 私は、小学校六年生の夏に担任の先生が、「NGOについて調べよう」とおっしゃた時に、自分の名前「まりな」にちなんで「マリ共和国」で活動しているNGO団体について、調べてみることにしました。そして、NGO「カラ」に出会ったのです。

 「カラ」が目指しているのは、農村の自立です。その実現のために、野菜栽培の技術を伝えたり、井戸を設置したりする以外にも、「文字がかけないことには今後、学んだことを伝えていくことができない」ということで、識字学習にも力を注いでいます。また、女性の自立にも力を入れており、織物や小物づくりなどの技術指導も行っています。

 「あなたにとって、支援とは何ですか?」私はこう聞かれたとき、募金などをして相手国に送ることしか思い浮かびませんでした。しかし、本当の支援とは、そのようなそのとき限りのものではなく、その後もずっと続いていくものでなくては意味がないこと、それには相手の立場になって考えることが必要であることを、「カラ」の活動を通して知ることができました。
 それから、もう一つ気がついたことがあります。それは、写真で見ることのできたマリの人々の輝くような笑顔です。私はその笑顔に知らず知らずのうちに引きつけられていたのです。

 私たちの住む日本では、確かに進んだ技術があり、とても豊かな暮らしを送ることができます。しかし私たちは、マリの人々のような笑顔を見せることができるのでしょうか。みなさんはどうですか?私は正直、自信が持てません。私たち日本人は、何か急ぎすぎるあまりに、大切なものを、本当に大切なものを忘れてしまっているような気がするのです。そう、輝く笑顔を見せることができる、心の豊かさを・・・。

 私は、マリ共和国・NGO「カラ」に出会ったことで、大切なことを学ぶことができました。支援というものは、その国がしっかりと自立できるように、相手の立場になって考えることで、初めて意味あるものになるということ。支援する、されるという立場にとらわれることなく、色眼鏡をはずして素直な心で世界を見つめてみると、その国の人々にしかないすばらしさに気づくことができるということです。
地球こども会議2005参加者のみんなと
 出会いは突然。今回の貴重な出会いも、先生の一言がもたらした突然のものでした。ですから、私はこれからも一瞬一瞬を精一杯生き、この先にあるたくさんの出会い一つ一つを大切にしていきたいと思っています。
 ( ―地球子ども会議2005のスピーチから― )
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