|
平成16年度事業終了にあたって カラ事務局
16年の雨期は前年の約6割の降雨量でした。その為、平成17年1月以降は、多くの人は1日1回か2回の食事で過ごしています。彼等の生活を左右するものは、雨期の降雨量です。現在活動中のトウグニ地域や、過去のバブグ地域での活動の継続状況を視察しても、雨が降らない、食糧がない、収入がない、ですから家族の命をあずかって外国へ出稼ぎに行く人が近頃は非常に増えました。これが今の現地の状況です。
住民は、カラと共に活動を続け教育の重要さも野菜作りも、産院へ行くこと等多くを知り理解するようになりました。そして子供を学校へ行かせたいと思う気持ちも生まれました、でも授業費が払えないのです。文字を習いたいと思っても、識字教師が出稼ぎに行ってしまったので教室は閉ざされたままです。畑で野菜を作りたいが収入が少ないので種を買う金がない。お金があったら主食のヒエを買わなければ、家族は食べる物が無い。常に、つねに、このような状況です。しかし村に残された人たちは、どうかしてこの状況を生き抜くために日々努力しています。
今、人々の心に「他の人の力を借りないで自ら生きる」という意識が育ち、この頃は特に女性の成長は目覚ましいものがあります。このように人々の意識が変って来たのとは裏腹に、自然が人々に及ぼす環境は悪くなる一方です。
過去にカラが力を注いできた地域の活動が停滞しているのを見るのは非常につらいことです。しかし、その原因を考えると私たちの社会(日本)では考えられないような状況下で住民の生活は苦しめられているのです。5年間も6年間もカラが支援してきたのに無意味であったような状況に今出あったとしても、アフリカという特殊な環境事情を考え、改めて人々が健康で生きるための支援を継続することの重要さを強く感じています。来年から旧活動地の再活性化を考え再びバブグ地域での事業も行う予定です。
雨が降らない状況は、人々の生活だけでなく、植林した木の生育にも影響を及ぼしています。今まで現れなかった場所にもシロアリが大量に発生し、今まではシロアリに強いとみられていた木もこの影響で枯れ始めました。今後の植林事業は樹種の選択が非常に困難になりました。
コニナ村に建設された診療所と産院は、初めての地元出身のスタッフ2人で始動し、村を巡回して病気予防や公衆衛生の知識普及をしています。コニナ診療所では、患者さんは1ケ月平均十数名、また10〜7人、時として20人近い赤ちゃんが産まれています。運営は診療所自主管理委員会が当たり、診療所継続の為に村ではミレットを生産し売り上げを管理費に計上していますが、収穫量が少なく大変です。全てにおいて、常に雨が降るように、との願いを込めての生活です。「雨がまだ降らないネ」と言うのが住民やスタッフの挨拶です。
|