←ホームへ                マリ 活動報告

     外務省 日本NG0支援無償協力 (H18年度)事業完了報告書 から

事業完了報告書  事業の成果(1:バブグ小学校)  (2:マディナ小・中学校)  (3:研修会)  (4:野菜園)
【教育分野】  日本NG0支援無償協力  「クリコロ県及びシカソ県教育・自立支援事業」

事業の成果

                      

4.タファラン村 野菜園移築事業

 2000年に造成されたタファラン村女性野菜園の北側の土砂が豪雨で崩れ、野菜栽培地域が斜面になり、野菜園の防護柵も崩れてしまったので、野菜栽培が難しくなり野菜園自体の移動を余儀なくされ、村内のやや高台へ移動した。

 移動に際しては、使用可能な資材(家畜よけの柵の金網)や、以前掘削した深井戸はそのまま使用することとして、新規に浅井戸を2基掘削し、更に村民自体でも同野菜園内に浅井戸1基掘削した。

 今までの経験から、女性たちは野菜栽培技術は既に知っている為に新規の指導は必要ないが、菜園内の区画は、長年の経験からくる馴れ合いで不公平な区画割りがなされ、女性間で感情的な問題が生じていた為に正常な状況ではなかった。それらの問題の解決に向けて、既存のタファラン女性野菜園自主管理委員会はカラスタッフのスマイラジャワラ、シャカジャラの出席で総会を開き、話し合った結果、当会のスタッフの再指導で公平な区画割を改めて行った。野菜園での活動参加者は、女性のみで89人が再登録され、その内からタファラン女性野菜園管理委員会を再編成し、代表、会計その他が選出され、このようにしてタファラン女性野菜園管理委員会は再スタートを切った。

 この村には、小学校が一校あり母親は子供たちを進学させる為に収入が必要で、その教育費用として野菜栽培から得る販売収入が使用されている。女性にとっては唯一の収入の道である。野菜栽培には深井戸の水も使用されるが、地理的にニジエール河に近い為地下水位は高く、本事業で野菜園造成地内に新規に掘削した2基の浅井戸が有効に使用され、栽培に充分な水を得ることが出来て、現在野菜栽培が積極的に行われている。

 野菜販路は村内に一週間に一回市場が立つので、その日には対岸の村からも購入に人が訪れている。農繁期の合間に、9月頃からスタッフの指導による堆肥作りが行われ、10月のトウジンヒエ収穫後からは本格的な野菜栽培が開始された。現在、12月は野菜園ではキャベツ、ニンジン、タマネギ、サラダ菜の育苗が行われ一部定植され、連日女性たちは野菜栽培に精を出している。
 まだ今耕作期の収穫は行われていない。

 野菜園の管理(防護柵、井戸も含めて)は、基本的にはタファラン村女性野菜園管理委員会が行うが、カラのスタッフは随時村に出かけて管理状況を視察する。必要に応じて指導も行う。なお、深井戸の故障や、浅井戸の水が減少し更に深く掘削する時にも、委員会と村が責任を持って実施する事になっている。

住民の反響:

以前同様に野菜栽培が出来るようになり、改めて組織された委員会の元、参加者の女性たちは非常に積極的に野菜栽培に従事している。
女性の(ボス的存在)取締役だった人も改選され、公平に区画が割り当てられて満足し手いる。まだ収穫にいたっていないが、後1ケ月には収穫が始まり、タバスキの祭りに合わせて収入を得ることが出来る、と見通しは明るい。この収入は、子供たちへの教育費の月額250cfaは問題なく支出可能であり。ノート250cfa(1冊)やボールペン1本70cfa衣類も買い与えることが出来るようになるとの母親の声が聞かれた。


       浅井戸完成間近                掘削中

                

                完成した浅井戸


     野菜園の防護柵           タファラン野菜園に栽培中のキャベツ