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              機関紙 「からばす」19号から

巻頭言(継続は力)  在マリ大使館が開設  3NGOパネル討論会  現地活動報告(1)  (2)  (3)  (4)  (5)
  マリ現地 活動報告(その1)  (平成19年11月〜平成20年3月) 
  
  自然環境保護事業の進捗状況

 先号で書きましたように、2007年度から始まった自村の自然を村民がパトロール隊を組織して護る、という事業が進行中ですが、今色々な問題を引き起こしています。

 この事業を聞き伝えた他の村2カ村からの参加要請があり、これらは喜んで仲間に入ってもらいました。
しかし、シラコローラ村からコニナ村への道路際にあるドウグラコロ村では、当初はこの事業へ参加していましたが、事業開始後1ケ月たった頃に村内で事業に参加する人と、事業に反対する人とに2分してしまいました。
理由は、村民の生業が、森林を伐採し薪の販売収入で生活している家庭が1/3、同じく炭を製造販売している家庭が1/3、その他は農業や出稼ぎに頼っています。このように2/3の家庭が森林に頼った生活ですから、カラもむやみに森林伐採、薪販売を禁止すること出来ませんので“1本伐採したら、少なくても5本植えるように”と説明しましたが、全く聞き入れませんでした。そしてカラが村の入り口に立てた自然保護啓蒙用の看板も、パトロール隊のユニフォームも返されました。この問題は、彼ら自身が気付くまで待つことにしました。

既にドウグラコロ村には1本の木も無くなってしまいましたので、隣のベレニコ村の木を夜間にコッソリ盗伐し買い付けの自動車が来る街道に積み上げていました。これに気がついたベレニコ村のパトロール隊は、積んである薪に灯油をかけて燃やしてしまいました。そしてオゼフォレ(治水森林局)のバフィン氏にこれを届け、彼と一緒にカラのスマイラが郡庁へ届け、大変な事件になり罰せられることになりました。しかし、ドウグラコロ村の人は再度同様の事件を起こしました。厳重に注意された結果、その後はこのような事件は発生していません。しかし、ドウグラコロ村の人たちはベレニコ村側(東)ではなく、シラコローラ村方向(西側)に伐採の手を延ばしています。

各村のパトロールの5人組には、狩人が何人かが含まれています。彼らは森での仕事を生業としていますから、毎日森へ出かけているので非常に合理的な人選と思います。
パトロール隊は、森林伐採の基準を決め、生活用の薪やハンガーの建設、家の建設時にはパトロール隊へ伐採を届け出るようにして、違反者は6,000cfaの罰金を支払うように決めました。この罰金の6,000cfaはオゼフォレへ納めます。

この事業をカラが始めたことについて、治水森林局からは非常に感謝されています。現在事業に参加している31カ村は、とても積極的に活動をしています。人々は、自然が破壊されると毎日の生活が一層の苦しくなることを良く理解しています。この事業は環境再生保全機構の1年の助成金で開始したものですが、この期間が終っても継続して行きます。


      ベレニコ村パトロール隊