←ホームへ
              機関紙 「からばす」18号から

巻頭言(北斗七星の示す道)    現地活動報告  (1)  (2)  (3)  (4)     ジャワラのバマコ通信
 マリ現地 活動報告(その1)    (平成19年4月〜平成19年10月)

  ●女性の憧れ、女性専用貸付事業の発展。出稼ぎの女性が減少しました。

 2007年8月には、小規模女性専用の資金の貸付が返済される月でした。この運営は村の適正技術活動の女性自主管理委員会です。これは、適正技術を習っている人たちの貸付機関です。資金はすべて、各村の女性たちの努力で蓄えたものです。

 とかく女性適正技術センターを建設すると、それに備わってこの貸付制度が始まると思っている村の人たちが多く、貸付け資金もこれに付いてくると思っています。しかしそうではなく、この技術や、野菜園からの個人の収入を出し合い、蓄えて元金を作りそれを貸付けることを説明しています。カラはこの制度に全く資金を出していません。今年建設されたンゴロブグ女性センターでもそのことを説明しました。この貸付制度は2002年にコニナ村とモバ村で始まり、初回は4ケ月間2,500cfa(日本円480円)を、利息10%で貸していました。利息はそのままで変わりませんが、その後に貸付け期間が5ケ月に変わり、更に貸付金は11回目から5,000cfaになり、今回15回目を始めるに当たり10,000cfaに増額されました。このように増額したのはコニナ村とモバ村だけです。

 現在は6ケ村の女性自主管理委員会がこの事業を実施しています。コニナ村とモバ村以外の他の4ケ村はまだ経験が浅いので貸付金は2,500cfaです。10,000cfaを今回借りた女性に何を商売にするか聞きました。日常必需品の調味料を一括して購入する、適正技術で覚えた技術を利用して布や糸を買いカーテン、シーツ、マクラカバーのセットや子供をおんぶするバムナを作って販売する、赤ん坊のヤギ、ヒツジ、ニワトリ等の家畜を飼育して販売するなどです。この女性適正技術は今年で6年を経過しました。この間7ケ村に女性センタが建設され活動は活発に進んでいます。女性の出稼ぎ率が95%減少したことがアワから報告されました。

これは小額でも自分の力で収入を得ることが出来るようになったからです。ですから、どこの女性センターも若い女性、それも若い奥さんでにぎわっています。ベレニコ村には98人の女性が習いに来ていますが、若い奥さんが7割を占めて非常に多いので、村での出生率も高く、ベビー服やバムナが売れていますから、それらの収入を貸付け資金に回しているので、他の村との貸付金を比べると元金が多いのが納得されます。

 このようにお金を得ることに熱心ですが、貸し付け金の回収時には戦場のような騒ぎになります。
理由は、女性たちはとても計算が苦手なので、毎回資金が増えていくに従い頭の中がパニック状態になり、取り仕切るアワは大変です。これをキチンと女性たちが出来れば、この活動もアワの手を離れることが出来ます。

 私は「ジャ、男性に管理してもらうのはどう?」とアワに言うと「ダメダメ男性は直ぐにマンジェするから(使い込みをすると言う意味)、絶対男性には頼まない」と言い、女性グループ内で誰が計算に強くなってくれるかが、彼女の今の最大の悩みです。

このように一つの事項が色々な波及効果をもたらし、女性の生活が変ってきました。雨季の多忙な時期でも女性センターは閉めることなく活動が続いています。

  下の表は、6カ村における女性の貸付事業の経過を示したものです。

  注:貸付金額は、初回は全ての村で2,500cfaとし、コニナ村とモバ村女性委員会では、
      2006
年下期より5,000cfa2007年下期より10,000cfaになりました。利息は一律10%、貸付期間は5ケ月です。